大学では、森林・都市景観を専攻。それらが人々の心理・行動や地域の変遷に与える影響を学んだ。商業施設は地域との共存共生が欠かせず、そこが共通項として商業PMに興味を持ち始めまる。入社前は、スナモやタピオのオープン期でもあり、社員の方々の熱い想いに触れ、「会社が拡大していく過程で自らも成長していきたい」と思い、三菱地所リテールマネジメントに入社した。
About the job現場がより施設運営に
専念できるよう、
全社的な業務の合理化や
効率化を目指し、
サポート・土台作りを行う
現在、三菱地所リテールマネジメントでは商業施設のプロパティマネジメント業務および施設運営サポート業務を担っています。もともと、わたしたちの担当施設は「アクアシティお台場」だけでしたが、2007年三菱地所グループ全体の商業に特化した施設のプロパティマネジメント業務を担う基幹会社として生まれ変わりました。これに伴って、担当施設数も年々増え、現在は全国各地に地域に寄り添った商業施設を幅広く展開しています。非常に短期間で担当施設が増え、急成長したこともあり、最初の頃は会社としての一体的な管理体制や、統一のスキームが確立しきれていませんでした。こうした背景から、全社的な業務全般の合理化や効率化、情報共有体制の整備を進め、施設運営のバックアップをする本社機能の重要性も年々大きくなってきています。本社機能としては、リーシングや販促を含め、施設の運営概況を横断的に把握し、施策を整備する【運営企画部本部共通業務】、施設管理に係る共通事項を取り纏め、業務支援を行なっていく【管理統括部】、会社の経営戦略を考えたり、システムまわりの整備・改善を推し進める【経営企画部】、人事・総務・法務等を担う【総務部】で構成されており、各部署・施設で社員が効率的かつ円滑に業務を行なえるよう、サポートや土台作りをしています。本社機能の業務で難しいのが、統括できる部分の見極めです。わたしたちは、地域ごとの特性を最も重視して商業施設を開発・運営するため、施設によってコンセプトや顧客対象、適した運営体制などが異なります。これに伴って現場のオペレーション方法も多様になっており、全施設でスキームを統一すべき部分と、あえてひとくくりにしないほうがいい部分が混在しているのです。統一できる部分は、システム化や共通フォーマットをつくることなどで業務効率化をはかり、個別事案についてはそのノウハウをきちんと分類して情報共有できるように整備することが求められています。このようにして全体を俯瞰しながら、三菱地所リテールマネジメントの体制や対応力の強化につなげることが、本社機能の最重要課題といえます。
2000年4月 | アクアシティお台場 |
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2007年10月 | 川崎ルフロン |
2007年12月 | 汐留ビルディング ハマサイトグルメ※ |
2008年10月 | 南砂町ショッピングセンターSUNAMO、泉パークタウン タピオ |
2009年3月 | maruyama class |
2009年4月 | 東京ビッグサイト※ |
2009年5月 | kurax |
2009年11月 | 東久留米ショッピングセンター クルネ |
2013年4月 | MARK IS 静岡 開業 |
2013年6月 | MARK IS みなとみらい 開業 |
2014年4月 | ポンテポルタ千住開業 |
- ※店舗運営サポート業務受託
Case study収支報告は
会社の経営戦略につながる
大切な資料
それぞれの施設ではオーナー向けに物件概況や収支を報告するPMレポートを毎月作成・提出しています。私の所属する経営企画部では、ここで報告される各施設の物件収支を月次・四半期・年次といった一定期間ごとに取り纏め、会社の経営層へ報告しています。
ここで作成する資料は、物件毎のコンディションはもちろん、それらがまとまった施設全体ひいては会社全体のコンディションも指し示す資料であり、経営層による経営判断の材料の一つともなりうるものといえ、大変重要なものです。したがって、単純に数字の字面だけ読んで作成するのではなく、そこに込められた要素・要因を探っていく必要があります。 例えば、単純に物件の支出(費用)が減少したといっても、経費削減の結果によるものなのか、気候等の外的要因によるものなのか、収入も併せて減少しているのかにより、捉え方や影響は大きく異なります。こうした要因のそれぞれを、施設担当の社員の方へのヒアリングを交えながら的確に捉え、本質を資料に落とし込み、全施設分を取り纏めて報告します。このようにして、より実態を反映した報告をすることは、先述の経営判断材料に繋げることのみならず、施設数が増えてきた当社の現状にあっては、各施設におけるより多彩な分析材料の共有にも繋がり、今後も終わりなきゴールを目指せる業務といえると思います。
収支報告の業務のみならず、会社の経営戦略にも繋がり、かつ各施設における運営や分析にも繋がるような業務は、経営企画部の果たすべき重要なミッションであり、今後もより多角的に取り組んでいくべき部分といえると思います。

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イベント企画時には管理的な視点からも配慮し、「安心・安全」な設営と当日の運営を心掛ける。
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Extra
私について聞いてみました…
内田恵|2005年新卒入社
各物件の売上情報の取り纏めや物件収支を把握するためのNOI推移表作成、会社損益を把握するためのP/L作成など、膨大かつ非常に細かな数字をタイトな期日で纏めなければならない仕事が多い中、弱音を吐かずコツコツと取り組んでいます。業務に追われて大変な時でも、常に冷静に、落ち着いて業務をこなしている姿はとても頼もしく思います。また、システムの導入や改修といった現場実務とシステムの専門知識の両方を必要とする業務において、常駐物件での実務経験が無いというハンデを背負いながらも、持ち前の粘り強さとスピードで業務を進めてくれています。今では徐々に課題や問題の発見が出来るようになってきたので、自信を持って提案をしていってほしいと思います。
My diary
月 例 |
各施設の売上・NOI(物件収支)・会社損益 |
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四半期ごと |
取締役会に向けて資料(営業情報、物件一覧、会社予算等)の取りまとめ、作成。 会社予算の見直し。 |
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通 年 |
全社経営計画(中期・年次)の策定・管理。 |
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随 時 |
業務効率化に向けた各種システムや仕組みの検証・改善の推進。 グループ各社・関連団体との窓口。 その他、状況に応じての各種特命業務。 |
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経営企画部の業務は特にチームで動くことが多いので、今回ご紹介するのは、私個人のものというよりも、チーム全体での動きになります。各施設の担当者や、本社機能を担う他の部門とも連携しながら、当社の商業施設の運営が合理的かつ効率的に進められるよう、定期的な業務に加え、各施設や会社の状況に応じて様々なスポット的業務も行いながらバックアップしています。